デジタルオフセット6色印刷
通常カラー印刷に使用するCMYKインクに加え、補色のビビッドピンク(VP)とビビッドグリーン(VG)を使用し、6色印刷とすることでRGBの色域が表現可能になります。ピンク、グリーン、パープル系の色が鮮やかになります。
補色によって網点の隙間も埋められるので、粒状感が少なく、滑らかで美しい仕上がりを実現します。
弊社ではこの印刷方式を「フルカラーRGB印刷」と呼んでいます。
ビビッドピンクとビビッドグリーンの補色が追加されますので、CMYKと比べると、グリーン、ピンクの部分が鮮やかになります。
特にRGBで(R:0 G:255 B:0)のようなグリーンは特色のビビッドグリーンで強く印刷されますので鮮やかになります。
また、紫も鮮やかになります。
光っている画面と印刷を比べるとギラつきの有無で見た目のイメージは変わってきますが、sRGBの色域のほとんどをカバーしており、データと印刷物の乖離が少ない状態です。
このような理由から、sRGB IEC61966-2.1のカラーモードで制作をされることをお勧めしております。
Adobe RGBと比較すると、グリーン、パープル、ブルーの領域で表現できない色域が増えてきます。
また、肌色などの中間色を作るために必要なグリーンは印刷時に表現されませんので、データ全体にグリーンの色が不足し、赤っぽい仕上がりになる傾向にあります。
このような理由から、Adobe RGBのカラーモードでの制作はお勧めしておりません。
データのカラーモードはRGBで制作されてください。カラーモードがCMYKの場合は補色の効果が最大限に発揮されません。
また、RGBのカラーモードの種類は「sRGB IEC61966-2.1」にしてください。「Adobe RGB」「Apple RGB」等の環境下で制作されたデータは、印刷結果との乖離が大きくなります。
最も効果が実感しやすい絵柄は、ピンクっぽい絵柄、グリーンっぽい絵柄になります。またパープル系の色も鮮やかになります。
逆にシアンなどの色は補色の効果があまり出ませんので、鮮やかにはなりません。